ダークナイト・リターンズ
DARK KNIGHT バットマン:ダークナイト(ケース付) (SHO-PRO BOOKS)
- 作者: フランク・ミラー,クラウス・ジャンセン(画),リン・ヴァーリイ(彩色),石川裕人,秋友克也
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2009/09/01
- メディア: 大型本
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萌え方面では、ひたすらケリーお嬢様がかわいかった。中身が13歳の少女な覆面ヒーローってあんた…整体師並みの的確さでツボついてくるよ。ブルースの忠犬みたいになってるのもまたかわいい。老いたブルースと対比させる形で描かれているせいか、素直だし泣き言も言わないしどんなムチャクチャやらされても恐れもしないし覚えが早くて有能だしで、バットマンいらなくね!?みたいなキャラになっている。ロビンかわいいよロビン。
セリーナの末路は悲惨すぎてコメントする気にもなれない。どうしてこうなった。敵か味方か分からないどっちつかずなところがキャットウーマンの魅力なのだと固く信じていたけど、それを20年も続けたらこうなってしまうのだろうか。女は若くてかわいくないと存在価値がないなあ…。
しかし本当に面白かった。ストーリーやセリフまわしはとことんリアルでありながら、ヒーローたちに向ける子供みたいな憧れをそのままぶつけている。話だけでなく作画もすごい。「ロング・ハロウィーン」を読んだときにもアメコミってこんなすげーのかと思ったものだけど、これはほんと日本の漫画に混ぜても名作中の名作と言っていいと思う。映画の「ダークナイト」を見たとき、アメコミのことなんかよく知らないから「フーン単純で大味なアメコミヒーローをこんな形でリアルに描いちゃうのかー逆に元からのファンは怒らないのかなー」なーんて思ってたけど、本家のアメコミは20年以上も前からこのテイストだったんだね。すみませんでした。
「イヤー・ワン」が「バットマン・ビギンズ」の原作本的存在だったこととといい、フランク・ミラーのリアルテイストな作風は映画向きだな…と思ってウィキ見たらすでに映画制作に関わってたらしい。ぜひとも20年後にはクリスチャン・ベールの主演で(重要)「ダークナイト・リターンズ」を映画化して欲しいなあ。これほどぴったりな役はないと思う。