パブリック・エネミーズ

みなとみらいワーナーで。公開二日目だっていうのに客があまり入っていない。ハコも小さいし興収が心配になる映画だ…。音がいきなり大きくなったり割れたりしたのは劇場のせいなのだろうか。耳が痛くなった。

ネタバレにつき畳みます。

内容は、義賊のジョン・デリンジャージョニー・デップ)が銀行強盗でブイブイ言わせまくり、いつしか時代に合わなくなって孤立し、やがて当局に銃殺されるまでの半生を淡々と描いたノンフィクション。一応、愛人ビリーとの愛の物語が主題の様子。これ以上ないくらい淡々と、起伏も無く話が進んで登場人物を掘り下げられることもなくそのまま終わるので、捜査官パーヴィス役のクリスチャン・ベールの完璧なオールバックっぷりと銃撃戦(さすがのマイケル・マン品質)がないと退屈で耐えられんかった。一番盛り上がるのが冒頭の脱獄って…。まさかの出オチ。掘り下げられてないって言ってもそれなりにデリンジャーの生い立ちのかわいそうっぷりとか、パーヴィスのナーバスな部分とかが一言二言くらいで触れられてはいるんだけど。でも基本的にはデリンジャーは追われ、パーヴィスは追いかけるという役割から何一つも外れずに物語は進む。


それにしてもクリスチャン・ベールはかっこよかった。もうこれクリスチャン・ベールのPVじゃね?ストーリーいらなくね?みたいな感じだ。数々の出演作でかっこよかったと思ったところがすべて詰まってるよ。MAD見てる感覚に陥る。
役の方は劇中では言うほどあんまり有能敏腕刑事って感じでもなく、取り逃がして焦っていい加減な計画で突入してまた取り逃がして焦って取り逃がして(略)を繰り返しているので、後半はもう銭形にしか見えなくなった。銭形のとっつぁんもあんな感じの帽子かぶってるし。

ジョニデは、すごく良かったし彼に一回ああいう役をやらせてみたいと思う気持ちは分かるけど、やっぱりもっと変な役の方が似合うと思う。

あとデビッド・ウェンハムがチョイ役で出演していて、私の中の指輪オタ魂に火がついた。見つけたときはテンション上がりまくった!嬉しかったなあ。