ハードボイルドは洗礼名

三国志 (1の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫)

三国志 (1の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫)

北方版を読み始めました。実はわたくしこの著者があまり好きじゃないので微妙に不安だったのですが今のところすげー面白いです。そう!そうなんだよ曹操は!こーんなに多才な大物なのに、どんなに大敗してもしぶとく一からやり直すことのできる、ある意味すごく大陸人らしいたくましさが最大の魅力なんじゃないか!と心の中で叫びつつ読んでました。
どの登場人物もちとかっこよく書きすぎてるし著者自身が文官を軽んじてそうな感じもあるしちょっと女性にはお薦めできないところはあるものの、これこそ現代的に書き直した演義だ、と思わせるに十分な大作かと。とかいってまだ一巻なんですけどね。呂布の人物像が新解釈っぽかったので続きが楽しみ。