時代ものって難しい

三国志〈2の巻〉参旗の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

三国志〈2の巻〉参旗の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

…二巻にして前言撤回。同じ正史準拠なら蒼天航路の方が面白(ry
何だかこう、みみっちいのだよ。リアルといえばそうなのかもしれないけど、登場人物たちの悩みもやってることも重箱の隅をつつくように細かく、吉川版にも柴練版にも蒼天航路にすらあった、序盤の(呂布の死くらいまでかな)神話っぽさがまるでなく、何だか舞台が現代社会みたいだ。慣れてくれば面白く感じるかもしれないけど、二巻にしてもうこのみみっちさにウンザリ(´ρ`)
人としての弱点ですらどうにかしてかっこよくかっこよく書こうとする姿勢もすごく息苦しい。どんなにすごい英雄にだって人格的な欠点は絶対あるんだからあるがままに書けばじゃんと思ってしまう。ま、私がケチをつけているときはたいがいはまっているときなので読み進めたら全然違うことを言い出したり口を極めて褒めたりなどすると思いますが気にしないで下さいw
呂布の人物像は新解釈って感じできょうみぶかあいと思います。正直言ってキモい。でもどことなくかわいそう。一言で言うとキモかわいそう。赤兎馬洗う以外に何もやってないのが気になるが(やっぱり政治はできないらしい)どんな死に様をさらしてくれるのか楽しみです。
曹操が張邈を斬って「と、友達なんか、もう二度と作らないんだからね!」などと(モノローグで)言い出したときにはコーヒー噴いたw