姜子牙ってどういう呼ばれ方なんだ?

太公望 上 (文春文庫)

太公望 上 (文春文庫)

太公望 中 (文春文庫)

太公望 中 (文春文庫)

太公望 下 (文春文庫)

太公望 下 (文春文庫)

この人が文藝春秋三国志を連載していなければ、著作を手に取ることもなかったかもしんない。読書人生における大損をするところでした。フウ。
ジャンプ読者ならみんな知ってる太公望を主人公にした殷周革命のお話。でも「封神演義」(ジャンプのやつじゃなくて原作の方ね)のような伝説っぽさを極力抑えているのに、社会構造も思想も軍隊も個々の人々も古代らしく描かれており、神話っぽさと物語性を現実的テーマの中からうまく滲み出させています。そのさじ加減が、思わずうなってしまうほど巧み。スゲエ!モテモテで何でも出来る「偉人」を嫌味もなく描くのがどえらく上手い人なので、三国志が楽しみです。連載が終わったら即読むぜ!
物語構造が何となく「指輪物語」を思い出させました。映画化希望!(*´∀`)