この世はおしなべてプロレス

この小説、色んな戦争がやたら「双方合意の上での八百長」とされてるんですけどw諸葛亮最後の北伐(五丈原)も諸葛亮司馬懿のヤオで、お互い勝ちすぎて睨まれないようにしようぜっていう合意があった、という設定。アメプロじゃねーんだからさ…!
そんなこんなで最終巻です。ただ三国志を素材にして好き勝手話を作ってるだけの小説ではなく、三国鼎立時代が中国の長い歴史の中でどのように位置づけられているのか、そして中国人にどのように受け止められているのかという非常に真面目なテーマがあったようです。章末の「作者曰く」が面白くてためになります。素晴らしい。良書!