マシニスト

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見よう週間はまだ終わらんよ!ツタヤのディスカス便利だな。
クリスチャン・ベールの激ヤセで有名になった映画。感想はネタバレにつき「続きを読む」からどぞ


他に言うことがないくらい、非常によくできた映画。クリスチャン・ベールのすごく達者な演技とあの体のせいでとても説得力のある映画になっていたと思います。ええ、やりすぎってくらいに…
そりゃ一年も寝てなきゃL5発症するわな、っていう話かと思いきや、主人公・トレバーの「眠れなくなった理由」が映画の中に高密度で散りばめられていて、トレバーと観客が恐怖しながらそれらの謎解きをしていく、というお話。トレバーにしてみれば別に謎解きをしてる感覚では全然なくて、現実=お化け屋敷なので(お化け屋敷のシーンも出てくる)、現実に起こっていることが不思議で怖くて仕方がない。見てる方も当然トレバー視点なので、すごくすごく怖い。ハングマンゲームが冷蔵庫に貼り付けてあるのとか、冷凍庫から血が滴ってるのとか、お化け屋敷とか、アイバンとか、そもそもトレバーの容貌が怖い。激ヤセってレベルじゃねーぞ!あんな体になっちゃって死ぬからホント死ぬから。クリスチャン・ベールって2005年くらいを境に急激に老けたなと思ってたけど、この映画が原因なんじゃないだろうか。絶対十年くらい寿命縮まってる。行動の方も、漂白剤で手を洗うとか…。完全に病んでます本当に(ry
謎の男・アイバンは終始ニヤニヤしててすごく自信ありげでピザデブで、トレバーと正反対。ラストでアイバンの正体を知って、そのことにすごく納得した。最後のシーンで道路の向こうに立って「ガンバレよ★」的なポーズを取っていたのがちょっと感動的で、アイバンの役割ってトレバーを責め苛むことだけじゃなかったんだ、と思った。トレバーも自分の中にちょっといい部分を見つけられて良かったんじゃないかなあ。すべてを失った後だけに。
脚本も映像もアメリカっぽくない感じ。やたら説教くさい。メイキング見たら、すごーく努力してバルセロナをロサンゼルスに見せかけて撮影したらしいことが分かったけど、あんまりアメリカっぽく感じなかった。本編見てるときからヨーロッパのどっかの街なんだろうなと思った。ちょっと辛気臭いというか、彩度が低いからかなあ。