戦場からの脱出

戦場からの脱出 [DVD]

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まだ終わらないお!一応ネタバレ注意。


ときはベトナム戦争。アタマの軽いアメリカンな海軍パイロットが、任務に自信満々だったくせに映画開始10分で翼に被弾して墜落し敵にとっ捕まったので、頑張って収容所を抜け出しジャングルの中を何とか逃げ出そうとする話。
クリスチャン・ベールの演じる主人公が非常に楽天的な典型的アメリカンなので、序盤ベトコンにつかまっても拷問されてても悲壮感ゼロなのだが、同じくとっ捕まってるアメリカンがマシニストもビックリのレベルでやつれまくっているので(役者さんの健康は大丈夫なのかというレベル)かなり怖かった。
しかし収容所を脱走してサバイバルし始めると、軽そうな感じがどっかに消えてやつれまくった挙句、危険を見つけ獲物を求めてぎらぎらしているのに感情のない、野生の獣のような目になっていくのはさすがだ。収容所では辛さや秘密をたくさん共有した大事な仲間だったはずなのに、脱走時にわけのわからない理由でグダグダになって離散してしまうのがなんというか…リアルというかシビアだった。一人になったときに幻覚見るシーンはちょっと悲しかった。
クリスチャン・ベールが笑顔でミミズ食ってる(ガチで)シーンを見て、リアルブギーマンktkrと思いました。蛇の生皮剥いで食ってたりもしたなあ…。この映画、サバイバルに力入れすぎ。ガチすぎ。
個人的にすごく面白い映画ではあったけど、日本未公開な理由もちょっとだけ分かった気がした。派手なアクションもほとんどないし、見所が少ない。一番強烈なのがミミズって…。人間ドラマのドロドロの少ない、きれいな南方戦線って感じの映画でした。