しばれん
- 作者: 柴田錬三郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1975/04
- メディア: 文庫
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- 作者: 柴田錬三郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1975/06
- メディア: 文庫
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まだ中巻の途中。柴錬は中学生の時読んで以来だなあ…
吉川英治賞の受賞作だけあって吉川版とほとんどカワンネ('A`) でもこういう歴史モノありがちな、きな臭い俺流を全面に押し出してないところはさすがだなあと思います。安心して読める。文章も簡潔で流れるようだし。劉備の書き方はこっちの方が好きかな。ミクロン単位での違いしかないけど。
しっかし著者はどうやら諸葛亮がダイスキらしく、三顧の礼以前にもそこかしこで顔を突っ込んでくるところが良くも悪くも特徴かも。ヤツの態度のえらそーなことえらそーなこと。当該人物が立ち去った途端いきなり見下しモードで「あの人は小人ですね(pgr」と言ったりだの、一度会っただけの曹操に「あんたみたいなその場凌ぎ野郎に仕える気ないですからwwwww」と放言したりだの、人が訪ねてきてんのに居留守は使いまくるわ狸寝入りはするわ(これはホントにやったかもしれんが)、すごさを強調しすぎてただのクソなまいきでむかつくがきんちょに成り果てているのですが、如何。確かにおまいよりばかかもしんないけど、みんな命賭けて必死で頑張ってんのに!あんな果てしなくむかつくやつより徐庶の方が絶対いいって!という読者の感想。
逆に曹操のことはそれほどスキじゃないらしく、書き方がいかにもな悪人であんまり魅力的でない。幕臣もほとんど個性がないしなあ。
これから赤壁の戦いに向かうわけですが、ヤツがどのくらいえらそうに孫権の前で論戦しまくるのかが楽しみです。もういっそ斬られてしまえ!という読者の希望。