ステインクリアしてそうな孔明先生

やっと図書館から来たのでイッキ読み。

三国志 (5の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫)

三国志 (5の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫)

ちょwww徐庶の扱いヒドスwwwwww
風のように現われ、陣を破り、風のように去っていった。以上。著者があんま好きじゃないんだろうなって感じ。呂布の名前はいつまでもしつこく出すくせに!
それと私は周瑜が好きじゃないということに気付いた。理由はヤツがイケメンだからだ。イケメンじゃなかったら嫌いにならなかったかもしれない。あと相変わらずニンジャ小説でした。

三国志 (6の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫)

三国志 (6の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫)

孔明先生登場の巻。つーか誰だよこのさわやかBOYは!白い歯をキラーンと光らせてニッコリ笑う孔明先生。三顧の礼の場面は劉備諸葛亮もキモすぎて本閉じたくなりました。ヤツって戦場に出るときには寸鉄も身につけなかったはずなのに、そのようなダンディイさ(柴田錬三郎いわく)は著者の美学に反するのか、結構腕が立つ設定になっており、初陣でいきなり剣を手に取って戦ったので「お前はクチだけじゃねえ!命を張ってくれた!だから信じる!」などと張飛に言わせてました。工エエェェ(;´Д` )ェェエエ工 発明家の中華系めがねっこ(捏造)など著者の美学に反するのか、黄氏が存在してません。
はあ、人気がある人ってネタに事欠かないなあ…。徐庶はあんなだったのに。そういや今回の徐庶曹操に「お前友達いないだろwwwww」とか言っちゃって斬られるかと思いました。ああいう飄々とした感じに書きたかったのかもしれない。手抜きじゃないのかもしれない。と思うことで自分を慰めます(あわれ)。
大長編だから仕方ないのかもしれないけどあんなに細かかった人物造形もパターン化してきちゃって、思想に関する知識の浅薄さが目立つようになってきてしまいました。もう舞台が古代中国じゃないって感じだ。
ネタを引いてきてるところが演義か正史かという違いだけで、小説家は好きなものを好きなように書いてるだけなんだけど、読者は出来事や人物を知ってるから何を書いても先読みされて「この事件はこんなんじゃない!」とか「いやあああああ!私の曹操がああああああ!」(お前のじゃねーよ)とか言われちゃうのは歴史小説だからなんだろうな。その視点が受け入れられるかどうかは著者のウデもあるけど、もう好みの問題。歴史小説って難しい。