勘助にもぐんしーしてほしい
- 作者: 酒見賢一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/02/27
- メディア: 単行本
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あまりにも面白くて電車では読めない。文章量は結構あるような気がするのにあっという間に読み終わってしまいます。腹抱えて笑うこと、十数回。腹筋が断裂しそうだと感じたこと、数回。
この本、内容の充実ぶりに対してタイトルセンスがかなりいまいちなので損している面があると思うのですが、中身はタイトルから想像できるような「千年に一度の大軍師・
この孔明は、柴錬先生がご存命だったら「いやあああ私の孔明様がああああああ!」と叫び匕首を持って文春に殴り込むくらいのことはしそうな感じの超大変人・神算鬼謀先生として書かれているわけですが、個人的にはこんなの別に変でも何でもなくて、ただ変人ぶりたい普通の人じゃんとしか思えないのですが、その代わり劉備は相当に変です。仕方ないのかもしれないけど、この小説、長坂玻の戦い(夏口への逃走)に入る前にはすでに主人公が劉備になってます。大仁田ばりのマイクもおかしすぎて腹筋ちぎれるかとおもたよ!
これを読んだので、奴は現代に生きてたら絶対プロレスラーだと思いました。メジャー団体で誰かの下に収まっていられず、何人かのレスラー(※すごく強い)を従えて離脱して、インディー団体を立ち上げる→あほだからすぐ経営が破綻してメジャーに戻る→けどまた離脱して(ryの繰り返し人生を歩みそうだ。金もない、名声もない、あるのは人気と黒い噂と借金だけ、という。さしずめビンスは曹操だな。
語り始めるときりがないのでこの辺に(広島弁のヤクザな呉の人々とか、王粲をベアハグする