重耳

重耳(上) (講談社文庫)

重耳(上) (講談社文庫)

重耳(中) (講談社文庫)

重耳(中) (講談社文庫)

重耳(下) (講談社文庫)

重耳(下) (講談社文庫)

重耳のことは十八史略でなんとなく知ってる程度だったんで読んだ。上巻〜中巻の途中までが一番面白かった。称の国盗り物語って感じで。驪姫が出てくる辺りからだんだん筆が鈍り始め、重耳の放浪で盛り上がりを少し回復し、重耳の治世になってまた筆が鈍る。史実の羅列に走ると単調、かといってドラマチックな男女関係の話がメインになってもつまらんと言われるなんて歴史小説ってホントに難しい。とはいえ良書です。さすが安心の宮城谷品質。その辺をいい感じにミックスできる、力のある数少ない作家だと思います。